2月20日(土)に大和ハウス工業の木藤正太さんにお越しいただき「デジタルマーケティング入門」と題したセミナーを開催いたしました。

まず、木藤さんが今まで手がけられた仕事を皮切りに、世の中に膨大な情報が溢れている中で、企業としてどう生活者にメッセージを伝えていくかということを中心に説明していただきました。
ここ10年来、日本での情報流通量は500倍以上になり、生活者に届く情報の99%以上はスルーされていくと言われています。一方BlogやSNSの登場により生活者も情報発信しやすくなり企業の一方向の情報発信ではなく、生活者を意識した双方向型のコミュニケーションをいかに設計していくか広告主側もパートナー企業も課題になっております。
そういった状況の変化の中で木藤さんが会社内で関わったプロジェクトの変遷と今の課題を事例を交えて紹介していただきました。携わってきた仕事の内容とその仕事での成果、見えてきた課題、仕事を通じて考えがどう変わっていったか説明していただきました。Webだけを使うのではなく、CMやメルマガ、SNSなども横断的な事例の紹介は名古屋ではなかなか聞く機会も少なく貴重だったと思います。

後半はチームビルディングをテーマに会場の参加者も交えて議論をしました。お題は
・web領域に特化した専門チームは必要?
・制作会社も代理店も広告主もwin-winになるためには?
…です。「web領域に特化した専門チームは必要?」の議論は、適正価格や施策の自社内でのジャッジに専門チームは必要と答えた方がいた一方、事業チームを巻き込んだ広い視野での仕事の必要性や専門チームをアウトソーシングするなど意見が出てきました。
「制作会社も代理店も広告主もwin-winになるためには?」をテーマにした議論では、広告主・パートナーお互いの立場の理解をすること、プロジェクトの方向性(ヴィジョン)の共有、チームとしての一体感を作っていく、報連相をしていくなど参加者が普段意識して取り組んでいることを中心に意見が出されました。

最後に木藤さんからこのセミナーのまとめに伝える相手のこと(タッチポイント・属性など)をよく調べて伝えること、コミュニケーションをデザインしてプランニングすることについて解説していただき会をまとめていただきました。

参加者からの感想(抜粋)
・デジタルマーケティングだけでなく、広告とは、Webとはコミュニケーションとは何だろうとあらためて考えさせられました。ビジネスだけではなく、人間関係のことなども考えさせられました。
・名古屋でこのようなセミナーを受けられる機会が中々無いため。また、パネルディスカッションなど相手の考えを聞いたり、自身の考えを発信できたため。
・広告主と制作側が、互いの立場からの考えがきれいにまとめられていた。定性や習得が難しい価値をどのように見える化するか?などとても学びが多かった。大切なことこそ、大変で難しく、近道がないんですね。
・広報・宣伝の方の話を伺う機会が少ないので参考になりました。
・ディスカッション交じりで他社の出席者の意見も聞けたので良かった。
・講義はとてもわかりやすかったですが、ワーク的なものはそれぞれの立場は違っていたので、問題の答えが分かりづらかったです。
・長時間だったので若干不安でしたが、逆にもう少し聞いてみたい(スライドも全部見てみたい)と思える内容で良かったです。

イークリエイトでは今後もデジタルマーケティングを中心としたテーマで不定期ながらセミナーを開催し、この名古屋地域のデジタル業務の発展に努めていきたいと思っております。